2013年7月11日木曜日

白アリさんのエビ中ちゃん(エビ中ミュージカルのこと)


色々と書きたいことが溜まっているが、忘れないうちに、エビ中ミュージカルの事!
(と言っても、もう観てから10日以上経っているのだが)


2013年6月30日、エビ中ファンクラブ限定イベント
エビ中文化祭
〜恵比寿リトル歌劇団、ふたたび〜
at赤坂ACTシアター

に、行って来た!

このタイトルだけだと知らない人にはマジ意味不明だと思うけど、要するにエビ中メンバー全員が出演するミュージカルで、去年も同じくらいの時期に全員出演のミュージカルがあって、その時は会場が鴬谷キネマ倶楽部だったことを思うと、かなり大規模になっていた。
開場して席についてからも、舞台セットの作り込まれ方だけで、去年とは段違いにお金がかかっていることがわかった。

この日良かったのは、1部と2部を両方観た(つまり1日中、エビ中漬けだった。一つのお芝居をソワレとマチネ両方観るなんてこと滅多にないから疲れたけど、幸せな日であった!)のだが、1部がものすごい近い席(前から5列目)で、2部が2階の最後列というものすごい遠い席で、両極端な状態で観たこと。
実は1部を観た時はみんなのひたむきさに感動して、盛り上がる場面や歌のところで感極まって泣いたりしたんだが、2部で冷静かつ客観的に観たら色々と荒が目立って、ものすご〜〜〜く眠くなっちゃって、「大好きなアイドルの子達が遠いとはいえ目の前で頑張って歌って踊っているのに、なぜ眠くなるのか・・・?!」と、我ながらショックだったが、要するに脚本が本当にしょうもなかった・・・。
お芝居って、脚本が重要なんだなと当然のことを緊緊と感じた。

そのお話というのは、タイトルにも書いた通り、なんと・・・エビ中ちゃん達が・・・
白アリ!
という衝撃の設定!!!!!


↑図のような感じで、
ステージセットは二階建てになっていて、階段の下は白アリ達が暮らすお部屋で、ソファやベッドや本棚や食料庫などがあり、階段の上の柱が人間の家と繋がっていると思われる。
舞台上方にスクリーンがあり、そこに白アリ達が巣食っているお家に引っ越して来た人間達の様子が映し出されていた。
(この舞台設定だけなら、本当〜〜〜に好みだった。小人の暮らしみたいで可愛かったし。アリ=アリエッティから来てる説も見かけたな〜。)

人間のお家では女の子が両親と暮らしていて、その子が「私立恵比寿中学というアイドルのファン」で、「PCで動画をしょっちゅう見ている」という設定で、大画面にはその子の観ているエビ中のライヴDVDの映像が流れる。
そこでアリさん達も下界で一緒に歌ったり踊ったりしるのだが、その流れがかなり強引な印象だった。
ま〜でも、あくまでもメンバーではなく「アリさん」がやっているという設定なので、普段のパートと違うパートをそれぞれが歌っていたりして、そういう楽しみポイントを作るのはファンクラブ向けイベントって感じだなァ〜と思った。

9人のアリさんは、なっちゃん(女王蟻!)と瑞季(病弱でいつもベッドに入っている)だけが女の子で、あとはみんな男の子。
誰かが誰かを好きだったり、微妙に三角関係っぽかったり、人間嫌いな子や嘘つきな子、後から仲間に加わる兄弟や、旅に出てばかりのフーテンとか、はっきりしたキャラクター付けがされていたが、そんなキャラクター付けや前述の人間の女の子との心の交流エピソードなど、盛り沢山すぎてとにかく1時間では収まりきっておらず、ひたすら勿体なかった。
(裕乃ちゃんは瑞季のことが好きな男の子で、その気持ちを全然隠さない、ただもう「瑞季が好きー!!」というのを全身で表してて、その様子は本当に可愛くて裕乃ちゃんの中性的な少年っぽさとも合っててよかった。そのエピソードだけでスピンオフで1時間やってほしいくらい)




まー、文句ばかり言っても仕方ないが、この舞台とエビ中というグループ自体の特質上、
●9人全員にスポットをあてる/主役を誰か1人に絞れない(=物語の中心的存在を作れない)
●1時間弱という短時間の内に収めなければいけない
●使う楽曲が限られている
という動かせない条件に縛られている中、ものすごい面白いエンターテイメント作品を作るなんて本当に至難の技だろうなとは思う。
観客の一番の期待は「メンバーが輝いて見えること」であって「おもしろい・感動的な舞台を観ること」じゃないし。

でもなーーー、そうは言っても、多分ほとんどの子達が女優さん志望なのだから、きちんと良い舞台に出てほしいな、というこれも勝手なファン心理ではあるが、つくづくそう思った。
それは自分が「お芝居」というものそれ自体が好きだからだと思う。
例え「文化祭」と銘打ってファンクラブ限定のイベントで、ゆるい雰囲気であっても、そういう場で完成度の高いものをやっていたらすごいカッコイイと思うんだよな〜。
お芝居パートとライブパートがある構成で、その繋ぎのMCがいつも通りののんびりした感じで「あそこ噛んじゃったね〜」とかみんなで言い合ってるというのは、本番直後にオフショットとメイキングが観れて二度美味しい感じでよかったけど、これでもしお芝居パートがしっかりしたものだったら、そのMCのユルい感じの良さも引き立つと思うんだよな〜。

ましてや、これはCS放送で放送されるから、エビ中のことをそんなに知らない人が観る可能性も高い。
これが完全クローズドなファンクラブ向けイベントだったらまた違うと思うけど、全く知らない人が観た場合、「なんかつまんない話だな〜」で終わっちゃったらそれこそ本当に勿体ないなと思う。
うーん、でもエビ中本来の魅力はそういう所にはないという運営方針なのかもしれんけど・・・。


しかし!
グダグダ言っていたが、このステージの衣装は本当に素晴らしかった。
エビ中に限らず、今まで見た「アイドルの衣装」の中でもトップクラスに入るくらい好きだった!
細部まで拘って作られていて、あの素敵な衣装を5列目の至近距離で観れて本当〜〜〜に幸運だった。
白アリなので全体的に白で赤をポイント使いしてる感じだが、下手したらただグロいだけになりそうな白アリ姿が、それこそ「キラキラ飛び回るティンカーベル」的妖精のような姿になってた!
あの衣装で「大人はわかってくれない」をやってくれて、本当嬉しかったなァ〜〜〜。
(しかも、りななんがセンターで新鮮だった!)
タイツの赤ラインストーンがキラキラしてたり、スカートのパニエ(男の子アリは黄色、女の子アリはオレンジ)がヒラヒラしていたり、そして触角が表されたお団子頭も!
リボンの感じや布地の質感に至るまで全てがド真ん中に好みで、ほんとに(衣装&ヘアメイクだけは)ずーーーっと観ていたい夢のような可愛さだった。
安本さんだけお団子頭ができないショートカットなので、カチューシャに触角がついていて、ラジコン操作(スタッフが操作していたらしい)で飛び出したり引っ込んだりする仕組みが可愛かった!しかも、嘘をつくと飛び出すという設定。



女優さんとしては勿論みんな「文化祭」の名に恥じないレヴェルという感じだったが、全員が技術だけでは生み出せない華があるな〜と、去年以上に思った。
そしてこれは去年も思ったけど、集団の中で安本さんだけが突出して「舞台女優」感があった。台詞がハッキリしてるのもあるのだけど、それだけじゃなく何か一人だけとにかく飛び抜けていた。
他のみんなは、もし単独でお芝居に出ることになったら「大丈夫かな・・・」と思っちゃう感じだけど、安本さんだけは何も心配せず楽しみに観れる感じ。
ま〜、あくまでも個人的見解だが。


あと、1部で5列目席だった時、2つ前の席がたまたま空いていて、ものすごく見やすかった。
そして「どしゃぶりリグレット」の時、ちょうど自分の目の前に裕乃ちゃんが来る立ち位置で、私1人のために歌ってくれてるみたいで、超幸せだったーーー(←きもい)。
着席で観るライヴだからこそ出来る体験だなと思った。


そして終演後は、友人と近くのカフェで閉店ギリギリまで喋ってもまだ足りないぐらい感想を言い合い、ダメ出ししまくってから帰ったのでスッキリした。
この時間がなかったら、かなりモヤモヤした気持ちを抱えて帰ってたかも!





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