2016年2月3日水曜日

あヴぁんだんど1stワンマンライヴのこと

   

2016年1月29日 at 渋谷WWW

あヴぁんだんど 1st ワンマンライヴ
ピクニック at nerd park


私はあヴぁんだんどの結成エピソードや「見捨てられたアイドル」というキャッチコピーの理由をOTOTOYインタビューを読むまで知らなくて、ただの(と言ったら失礼だけど)良い曲ばかりをやる元気でオシャレなグループなんだろな〜と思っていた。
でもそれは、今のあヴぁんだんどが物凄く明るいポジティヴな空気に満ち溢れていて、『元々別の大きなグループのオーディションで集まって落とされた子たちが結成した』というネガティヴな空気を全く感じさせなかったからだと思う。

WWWはどこからでもステージが見易いが、二段目の下手寄り最前という良い位置からステージ全体・メンバー四人の全身の姿を観られて、メンバーそれぞれの動きの特徴がよくわかった。
そしてあヴぁんだんどの特殊さは、本当〜〜〜に輪郭も身体の動かし方も四者四様にバラバラなことだ!という事に気づいた。髪型とかメンバーカラーとかのわかりやすい違いもあるけれど、もしそれらが全部同じものに揃えられていたとしても、遠くから見てもハッキリと区別がつくだろうな〜というくらい。
単純にダンスが揃ってないとかそういうことだけではなく、顔の輪郭・身体の骨格と体型・身体の動きによって出るグルーヴ感、声と歌い方、その全てがびっくりするくらいバラバラなのに、観ていて気持ち悪くないし、寧ろそれによってそれぞれの良さが引き立てられていた。
それは一度見捨てられた=自分を否定された女の子たちが「そのままの自分自身の面白さ・魅力・価値」を見出していく過程で、その一つの到達点が今観ているこのステージなんだ、と思ったら急にブワ〜っと泣いてしまった。

あとライヴ中盤のメンバー着替えタイム中に流れた映像で、結成当初の苦労などを各メンバー単独インタビュー形式で振り返っていたのだけど、結構ネガティヴなことも言ってるのにライヴ自体の空気感が良いから、この手のVTRにありがちな悲壮感が全くなく、お客さんも笑っちゃったりしてる温かい空気がよかった。
でも、東雲好ちゃん「自分はこのグループに必要ないんじゃないかと思う時がある」というような発言をしていて(さすがにその時は会場もシーン…となった)、本当に揺れ動いてるんだな…と思ったけど、この日観て改めて好ちゃんの声の素晴らしさに気づいたし、「超、必要だよ!!!」と思った。勿論四人が四人とも重要だけど、低くてドスのきいてる声が単純に私の好みだった。
ラップ曲「西鶴一代女」でも、超カッコ良かったし痺れた〜〜〜!

だからそんな事思わないで!と思ったけど、その迷いからくる揺らぎが魅力的だったりもするんだよな〜。

あとこれも好ちゃんだけじゃなく四人全員に言えることだけど、新曲「Magical Symphonic Girl」を作詞されたつるうちはなさんが、
《あヴぁんだんどの、教室の中で明らかに中心にいなそうなネクラなあの子たちが、ステージでだけ元気に呼吸できるかんじが、もう、痛いほど分かりすぎて、ほんとうにたまらん。たまらんよ。みんな幸せでいてほしい、ずっとずっとおばあちゃんになってもずっと。》
(1月29日ツイートより引用)
と、発言されていて、超共感してまたボロボロ泣いたんだけど、とにかく四人が四人とも、もし他のグループにいたら飛び道具的な存在になるであろう子が揃っていること、パーマンで言うとパーマン2号が四人いるみたいな感じ(アイドルで例えるとあまりにも語弊がありそうなので)に、グッときた。
それは、メンバーカラーでいわゆる一番アイドルっぽい色の「ピンク」の担当がいない事にも表れている気がする。

そして映像でちょっとしんみりしたり大笑いした後に、パ〜っとこの日お披露目の新衣装で登場!それがまた、超〜可愛かった!!!
しかも、一つ目の衣装で数曲やった後、アンコールで二つ目の新衣装で登場するという豪華さ。
映像の中で出てきた結成当初で、インタビューで「本当に(初期の衣装の)セーラー服が嫌で!」と言っているまさにそのセーラー服の写真が出てきて「あ〜〜〜、あれは嫌だろうな・・・そしてああいうの着せられてるアイドルよく見かけるけど、本当に切ない気持ちになる・・・」とこの日唯一のネガティヴモードに(私が)なりかけた所、その直後に、丁寧に作られ愛がこもった超可愛い衣装を着てメンバーが登場するという構成!
お見事です!!!と思った。
ド新参の私ですら、心から「よかったね〜〜〜!素敵な衣装になったね(泣」という気持ちになったんだから、昔から観ているファンの人達はどんなに嬉しかっただろうか。




最初の派手でアイドルっぽい華やかな衣装は、みんな腰あたりに自分の名前とかに関わるもの(?)のモチーフのマスコットぬいぐるみがくっついていて(このぬいぐるみがなんかフワフワしてて可愛いな〜と思っていた。後からデザイナーの方がツイッターに上げていたアップの画像を見てもほんと可愛かった)、はじめ見た時に他の三人の付けてる星・うさぎ・ハートはすぐわかったけど、なぜ夏季ちゃんだけただの球体なんだろ…?と思っていたが、途中でそれがミカンだという事に気付いて、『小日向夏季=日向夏』だったのか!と、地味に感動した。(あと、夏季ちゃんの出身地の静岡ミカンの意味もこめられているそうです)
それと、全体的にメンバーカラーとレインボーカラーが組み合わせられていて、宇佐蔵べにちゃんのスカートの襞のにレインボーカラーが入っており普通に立っていると赤いプリーツスカートに見えるが、動くと襞のレインボーカラーがチラチラ見えたのも感動したポイント。べにちゃんは振付も担当していてダンスが得意だそうで、その子のキャラクターに合わせた心遣いが細かい所に現れていた。


二つ目の新衣装は、パーカーがセーラーカラーみたいになっていて、全体は紺色で襟部分だけがメンバーカラーというシンプルだけどすごくオシャレなつくりだった。
べにちゃん好ちゃんはスカート、なゆたちゃん夏季ちゃんはショーパンだった。(一部レースアップになっていて可愛い!)こっちの衣装も一つ目の方とまた全然違った方向に可愛くて、一回のライヴで二回も新しい衣装が見られて、しかもその二つとも自分好みのお洋服だったのが個人的にものすごくテンション上がった!
服というもの自体が好きなので、『素敵な服を可愛い子たちが着ている光景が見られる』という本当に単純な喜びが、アイドルのライヴに自分が求めている事の一つ。




   



衣装/ビジュアルの感想多めになってしまったが、私が音楽に関するボキャブラリーが少なく的確に表現できないのが悲しいのだけど、WWWの素晴らしい音響で聴くあヴぁんだんど楽曲は今まで好きだった曲はより迫力を増していて、初めて聴く曲や新曲も全く飽きがこない、よく言われているあの言葉、ただの宣伝文句的なものだけじゃなく本当にまじで
「いい曲しかない」!!!
ということがよくわかった。
衣装も会場装飾も本当に丁寧で愛がこもっていて、温かいライヴだった。
(そういえば、ライヴを観に来ていた少ナショの里咲りさ社長が、終演後の物販を手伝っていたのも印象的な光景。私服かわいかった!)


雨の日で外は寒かったけど、よいライヴを観た後は、まさにピクニックに行ってきた後のように心がホカホカして帰れるのであった。


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